2011年5月27日金曜日

ドタバタ2


泊まるはずだったホテル、予約サイトの口コミ評価が抜群で、しかも格安。
期待してたんですけどね。

とにかくタクシーに乗りました。
到着したホテルは、見かけからして格安の雰囲気がただよっています。
フロントにオヤジが一人座っていますが、ほかに人けはありません。
いかにもヒマそうだから、チェックインのついでに
「バスに置き忘れた帽子をとり戻したい」と言ってみます。

一度目はやる気があるような、ないような顔つき、おいおい聞き流さないでくれ。
もう一度お願いすると「トライだけね」と言って
どこかしらに電話をかけ始める。バス会社の担当部署をたらいまわしに
されている様子で、3箇所に電話をしてから、首を横にふる。
「部屋で待っていてくれ。もうちょっと頑張ってみるから」

なかなかいいオヤジではないか。
旧式のエレベータで4階へ。
ドアは手動の最大2人乗り。右手が降り口で、そちらにはドアもない。
建物の壁がむきだしなので、そこに手をついたまま動き出したりすると、
手のひらをすりむいてしまいますよ。
日本ではけっして見かけないタイプで、なかなか楽しいです。

そして部屋。せまいです。6畳ありません。
小さなすりガラスの窓の外の50センチ先には、となりの建物の壁がせまっています。
暗いので電気をつけるとさわさわするのは、羽虫たち。
蚊じゃないよね。
換気のためでしょうが、窓は閉めておいてほしかったです。

ベッドに腰かけて、しばし沈黙。Easyjetといいホテルといい、格安づくめの
旅ですから、まあこんなものでしょう。
成田-フランクフルトはJALでしたが、特典航空券なので、なにより格安。
フランクフルト-ベルリンはAirBerlinという格安航空会社。
どちらも悪くなかったんだけどな、とため息。
JAL機内ではアテンダントさんと話もはずんで、メッセージカードをもらったし。

電話が鳴りました。
「帽子があったそうだ。取りに行くか?」
「どこでも行きまっせ」
帽子を乗せたまま終点で折り返して、バスが空港に向かっているところだ。
DIMOTIKOのバス停に到着するのが18:10だから、今から走れば追いつけるぞ。

マジっすか。
元のホテルからも、タクシーで5分ほど遠ざかってるんですけど。

「走れ! グッドラック」
「タクシーを…… わかりました。走ります」
20代だったら、せめて30代だったら、どうってことはありませんけどね。
初老の腰痛もち。
正直きつい。でも旅とはこういうもの。
駆け出すことにしました。

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