2011年6月6日月曜日

ブダペスト




最後の訪問地ブダペストに到着しました。
さっそくホテルでチェックイン。
赤いスーツを着たマネージャーだと名のる女性があらわれて
部屋に案内してくれると言います。
旅の最後の締めくくりとして、奮発してよいホテルを予約しましたが、
まあ私なんかが泊まれる部屋は高がしれています。

なんでベッドルームのほかに、20畳くらいあるシッティングルーム(居間)や
バスルームが2つもついているのでしょう。
「気に入ってもらえましたか」ときくので、はいと答えました。

入れ替わりにボーイがワインを持ってきました。
ホテルのコンプリメンタリーだと言います。
続いてフルーツセットをもったボーイが、やはりコンプリメンタリー。

開店10万人目とかに当たったのかな?
しばらく休んでから国立オペラ劇場にでかけます。
出し物はバレエ「白雪姫」。これなら言葉がわからなくても大丈夫です。

エレベータホールまで来ると何だかあやしい雰囲気。
スーツ姿のいかつい男たちが何人もいます。その向こうの通路にも。
私がエレベータに乗ると一人が乗り込んできて、ボタンを押してくれます。
腰には無線機。

1階のロビーもなんだか落ち着かない雰囲気です。
スーツ姿の輪に制服の警官も混じっています。
玄関をでると通りの正面には6台のパトカー。ホテルの角には防弾チョッキを
着たスワット系の人も。

エライ人がお泊りなんでしょうね。
不審尋問をされたりするといやなので、さっさとその場を離れます。
すると1台の車のウィンドに日本語の貼紙が見えました。
「報道官車 在ハンガリー日本大使館」
そのとなりの20人乗りのマイクロバスには「プレス車1号 在ハンガリー日本大使館」
あれれ!
好奇心はわきますが、公演の時間がせまっているので立ち止まりません。

オペラ劇場は子ども向きの出し物とあって、家族連れであふれています。
予約が遅かったので天井桟敷の席しかありませんでしたが、
なんと700フォリント(約400円)。
公演のない昼間におこなわれている劇場のガイドツアーが1500円ほどなので
かなりお得といえるでしょう。
すなおに楽しめばいい演目なので気持ちも楽です。

公演後は叙情的なバイオリンの生演奏をききながら、カフェでビールを一杯。
部屋にもどってネットで調べると、きょうからアジア欧州外相会議というのが
ブダペストで開かれているとのこと。
日本からも名前は知りませんが外相が来られていて、私とおなじ階に
宿泊されているのですね。

なんでおなじ階の超デラックスなお部屋にコリ文のおじさんを?
わかりません。
ホテルにメリットがあるとは到底思えませんが。

さきほど朝食に行きましたが、あるお部屋のドアの両側にプーチン首相を大柄に
したようなスーツ姿の男が仁王立ちしているのが見えました。
エレベータホールにもいます。
赤いスーツのマネージャーもいて、いっしょにエレベータに乗ります。
1階に着くと、入れ替わりに5人のスーツ姿のお役人ふうの日本人が
エレベータに乗り込みました。
エリマキトカゲに半ズボン姿の私にちらりと怪訝そうな目を向ける人も。

朝食のレストランでは、いく組かの日本人がテーブルを囲んでいます。
こちらはお役人には見えません。
おばさんたちのテーブルのわきを通りがかると
「よし」「それで行きましょう」と観光客らしくない口調の話し声が聞こえます。
きっと「プレス車1号」の皆さんなのでしょう。

さあ私はこれから市内観光です。
この旅最後の自由時間を楽しんできます。
有名な温泉にも入って来ようかな。

0 件のコメント: